研究課題
基盤研究(C)
キイロショウジョウバエの嗅覚神経細胞は50種類のクラスに分化し、それぞれクラス特異的な匂い受容体を発現することで、多様な匂い分子の受容/識別に貢献している。この多様な神経クラス分化の機構を明らかにするために、Runxファミリーの転写因子Lozengeと、Evil原癌遺伝子のショウジョウバエにおける相同遺伝子Hamletに注目してその機能解析を行った。その結果、嗅覚神経細胞の前駆細胞の分化が発生過程を通じて連続して起こり、これと平行してLozengeの発現量が段階的に減少していくことで、時期によって異なる量のLozengeが異なるタイプの前駆細胞を分化させる仕組みが明らかになった。またHamletは、前駆細胞から嗅覚神経細胞を生み出す過程で、Notchシグナルの標的遺伝子の発現をエピジェネティックな機構を介して調節することで、多様な神経クラス分化に貢献していることが明らかになった。
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Nat Neurosci
巻: 15 号: 2 ページ: 224-233
10.1038/nn.2998
http://www.iam.u-tokyo.ac.jp/NatureNeuroscience,doi10.1038,nn.2998.html