研究概要 |
本研究は,第一に「新学習指導要領に対応した小・中学校理科全単元をつなぐコア知識一覧表を開発すること」,第二に「コア知識一覧表を利用しながら説明を促す授業を展開し,その有効性を実証すること」を研究目的として展開した。 その結果,開発したコア知識一覧表を利用しながら説明を促す授業については,小学校・中学校の『物質の状態変化』の単元や小学校5年の電磁石の学習で試行し,児童・生徒には「前の学年で学んだことを振り返ったり」「学習内容のつながりを意識するようになったり」すると感じられていた。そして,「粒子・粒子の運動」が『物質の状態変化』と,小学校3年で学んだ「電気はぐるっとひと回りできる回路(わ)を通る」「磁石につくものは鉄(鉄族のコバルト・ニッケルも)」が電磁石とつながっていると認識されて,発展的課題にもコア知識を適用してうまく説明できるようになっていた。
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