研究概要 |
1次元乱流における時間相関関数の構造を射影演算子法によって調べた.時間相関関数と記憶関数の相似形を仮定して,時間相関関数に関して閉じたモデル方程式を導いた.このモデル方程式の解析と,典型的な1次元乱流の支配方程式である蔵本・シバシンスキー方程式の直接数値シミュレーションによって以下のことを見出した. 1)時間差が小さいときには時間相関関数は代数型となる;2)時間差が大きいときには,時間相関関数は波数によって2種類の指数的減衰形(振動しながら減衰する場合と振動しないで減衰する場合)となる.
|