配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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研究概要 |
本研究の目的は、人の健康やタンパク質の生産の上で深刻な問題となっているタンパク質の凝集の問題を解決するために、タンパク質の解離・会合を制御する技術を開発することである。そのため本研究では、下記の4つの項目の研究を進め、高圧力および低分子化合物による凝集制御の有効性を示した。1.高圧NMR法を用い、高圧下で凝集を抑制した条件で、タンパク質リゾチームの変性初期過程を観測し、準安定状態および変性中間体を平衡条件下で初めて観測することに成功した(Kamatari et al., Biophys Chem. 156, 24-30, 2011)。2.大容量高圧装置の構築と巻き戻し実験を行った。3.高圧蛍光装置の構築とアミロイド繊維解離実験を行った。4.我々は凝集抑制のために、圧力だけではなく低分子化合物の効果も検討した。新たにプリオン病の凝集を抑制する複数の新規化合物を発見した(Hosokawa-Muto et al., Antimicrob. Agents Chemother., 53, 765-771, 2009)。また、抗プリオン化合物GN8の最適化を行い、より効果の高い化合物を報告した(Kimura et al., Bioorg Med Chem Lett. 21, 1502-1507, 2011)。
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