δ-プロトカドヘリンファミリ-の神経発生・器官形成における機能的多様性の意義

• 研究課題/領域番号: 21590192
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 村上 徹 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10239494)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 発生学・形態形成学 / 細胞接着 / 発生・分化 / 脳・神経 / プロトカドヘリン / ゼブラフィッシコ / 発生分化 / ゼブラフィッシュ / in situハイブリダイゼーション

研究概要

δ-プロトカドヘリン(Pcdh)ファミリーの中枢神経系形成と器官形成における機能的多様性の意義を系統的・網羅的に解明することを目的に、ゼブラフィッシュをモデルとして研究を進めてきた。Pcdh9の発現は、前脳と後脳の腹側の一部の細胞に始まり、脊髄にも発現した。続いて脳の発現が強まる一方、脊髄の発現は消失した。Pcdh17もPcdh9とおよそ同様の領域に発現したが、発現パターンの細部には明確な違いがあった。Pcdh19の発現はneural keelに始まり、続いて広く脳、眼、耳胞に発現した。Pcdh10aは水晶体や耳胞、脳の一部に極めて特異的に発現した。ノックダウンで眼の形成に障害が現れたが、その発生率は予想外に少なく、相補的な因子の存在が推測された。

研究成果

• [雑誌論文] OsiriXによるAiと解剖実習の統合 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村上徹(主著者、分担)
  • 雑誌名: インナービジョン 巻: 27 ページ: 20-21
• [雑誌論文] Molecular dissection of Otx1 functional domains in the zebrafish embryo (2010)
  • 著者名/発表者名: Bellipanni G, Murakami T, Weinberg ES
  • 雑誌名: J. Cell. Physiol 巻: 222(2) ページ: 286-293
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of protocadherin-19 in the nervous system of the embryonic zebrafish (2010)
  • 著者名/発表者名: Liu Q, Chen Y, Kubota F, PAN JJ, Murakami T
  • 雑誌名: Int J Dev Biol 巻: 54(5) ページ: 905-911
  • 査読あり
• [雑誌論文] VAMP2 marks quiescent satellite cells and myotubes, but not activated myoblasts (2010)
  • 著者名/発表者名: Tajika, Y., et al.
  • 雑誌名: Acta Histochem.Cytochem. 巻: 43 ページ: 107-144
  • 査読あり
• [雑誌論文] Molecular dissection of Otxl functional domains in the zebrafish embryo (2010)
  • 著者名/発表者名: Bellipanni, G., et al.
  • 雑誌名: J.Cell Physiol. 巻: 222 ページ: 286-293
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of protocadherin-19 in the nervous system of the embryonic zebrafish (2010)
  • 著者名/発表者名: Liu, Q., et al.
  • 雑誌名: Int.J.Dev.Biol. 巻: 54 ページ: 905-911
  • 査読あり
• [雑誌論文] Molecular dissection of otx1 functional domains in the zebrafish embryo (2010)
  • 著者名/発表者名: Bellipanni, G., ほか
  • 雑誌名: J Cell Physiol 222 ページ: 286-293
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of protocadherin-9 and protocadherin-17 in the nervous system of the embryonic zebrafish (2009)
  • 著者名/発表者名: Liu Q, Chen Y, PAN JJ, Murakami T
  • 雑誌名: Gene Expr Patterns 巻: 9(7) ページ: 490-496
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of protocadherin-19 in the nervous system of the embryonic zebrafish. (2009)
  • 著者名/発表者名: Liu, Q., ほか
  • 雑誌名: Int J Dev Biol 53 ページ: 905-911
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of protocadherin-9 and protocadherin-17 in the nervous system of the embryonic zebrafish. (2009)
  • 著者名/発表者名: Liu, Q., ほか
  • 雑誌名: Gene Expr Patterns 9 ページ: 490-496
  • 査読あり
• [学会発表] ゼブラフィッシュProtocadherin 10aの発現と機能 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村上徹, 小松稔典, 多鹿友喜, 上野仁之, 依藤宏
  • 学会等名: 第117回日本解剖学会総会
  • 発表場所: 全国学術集会(甲府市)
  • 年月日: 2012-03-26
• [学会発表] ゼブラフィッシュProtocadherin 10aの発現と機能 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村上徹(主発表者)
  • 学会等名: 第117回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 甲府市
  • 年月日: 2012-03-26
• [学会発表] 画像処理から発表までのワークフロー (2011)
  • 著者名/発表者名: 村上徹
  • 学会等名: 第36回組織細胞化学講習会
  • 発表場所: 三鷹市(招待講演)
  • 年月日: 2011-08-03
• [学会発表] Integrated cowrse of anatomy and CT radiology for the edge of medicine (2011)
  • 著者名/発表者名: Murakami, T., et al.
  • 学会等名: 第116回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 紙上開催(震災による集会中止のため)
  • 年月日: 2011-03-29
• [学会発表] 人体解剖とCTの統合による先駆的医学教育 (2010)
  • 著者名/発表者名: 村上徹, ほか
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 岩手
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] 筋衛星細胞の活性化過程におけるVAMP2の発現変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 多鹿友喜, 高橋麻衣子, 佐藤真人, 村上徹, 依藤宏
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 盛岡市
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] 筋ジストロフィーマウス骨格筋におけるVAMP5の発現 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋麻衣子, 多鹿友喜, 佐藤真人, 村上徹, 依藤宏
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 盛岡市
  • 年月日: 2010-03-28
• [図書] 画像処理から発表までのワークフロー.組織細胞化学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村上徹
  • 出版者: 日本組織細胞化学会
• [図書] 解剖学・発生学 (インテグレーテッド・シリーズ 3) (2011)
  • 著者名/発表者名: Bogart BI, Ort VH
  • 総ページ数: 440
  • 出版者: 東京化学同人
• [図書] 組織細胞化学2011 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村上徹(分担)
  • 総ページ数: 250
  • 出版者: 日本組織細胞化学会
• [図書] 解剖学・発生学(インテグレーテッド・シリーズ3) (2011)
  • 著者名/発表者名: 村上徹(翻訳、分担)
  • 総ページ数: 440
  • 出版者: 東京化学同人