研究課題
基盤研究(C)
テネイシン-C(TNC)は乳癌をはじめとする固形腫瘍の浸潤部位で高発現し、特に小型の癌巣を形成する乳癌浸潤部には高頻度にTNCが発現していた。乳癌細胞株MCF7をTNCで処理すると、上皮間葉移行様変化が誘導され、更にTGF-β1を加えるとそれが増強されることを見出した。この変化に関与するインテグリン(ITG)の探索を行い、ITGαvβ6とαvβ1が関与することを明らかにできた。また、ITGと複合体を形成するFAK/SRCのシグナル伝達系の活性化が関与していた。さらに、免疫組織化学によりこれらのレセプターのヒト乳癌組織での発現が確認できた。
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