研究課題
基盤研究(C)
石綿関連肺癌患者血清中の抗体が認識する腫瘍抗原遺伝子を探索し、石綿関連肺癌診断のための新しいバイオマーカーの確立および石綿による肺癌発症のメカニズムの解明に繋げることを目的とした。石綿関連肺癌症例の血清中IgG抗体が認識する腫瘍抗原をSEREX法にて検索し、5種類の抗原遺伝子を単離した。その中でAnnexin A2(AnxA2)は、自己正常肺組織に比較して肺癌組織で高発現を認め、肺癌細胞株では10種類中5細胞株、中皮腫細胞株で5種類中3細胞株にAnxA2の高発現を認めた。AnxA2に対する血清反応をELISA法にて検討したところ、石綿曝露肺癌症例において15例中9例、悪性胸膜中皮腫15例中8例において、抗体価が陽性であった。以上より、AnxA2は石綿関連腫肺癌で高発現し、さらに石綿関連悪性腫瘍患者の液性免疫応答に認識されていると考えられ、石綿関連肺癌患者の選別に寄与する可能性が考えられた。
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