研究課題
基盤研究(C)
免疫学寛容の破綻は流産の原因の一である。従来行われてきた夫リンパ球による免疫療法は感染の問題に加えて治療効果が一定せず、免疫グロブリン大量療法も高価であり新たな治療法が希求される。我々は,膠原病や炎症性腸疾患など免疫疾患に有効な寄生虫由来物質Dirofilaria immitis(rDiAg)をマウス習慣流産モデルCBA/J×DBA/2Jに皮下投与し、流産率を未治療群の四分の一に改善した。その機序はIL-23によるTh17誘導の抑制の可能性が示唆された。経口投与による漢方薬柴苓湯にも同様の効果が認められた。
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