研究課題/領域番号 |
21592215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山下 英俊 山形大学, 医学部, 教授 (90158163)
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研究分担者 |
山本 禎子 山形大学, 医学部, 准教授(現在:要町やまもと眼科医院長) (00297706)
後藤 早紀子 山形大学, 医学部・眼科学, 助教 (40444038)
柏木 佳子 山形大学, 医学部, 客員助教(現在:山形県立米沢女子短期大学助手) (90375345)
阿部 さち 山形大学, 医学部, 医員 (90550658)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 糖尿病黄斑浮腫 / 網膜内境界膜 / 硝子体細胞 / グリア細胞 / 網膜ー硝子体界面 / 血管内皮細胞 / ステロイド / 点眼約治療 / 炎症性サイトカイン / ヒアルロン酸 / ステロイド点眼 / 非観血的治療 / 点眼治療 / 眼内移行 / 網膜-硝子体界面 / 網膜-硝子体海面 |
研究概要 |
網膜血管の状態を保護、安定化、または病態の悪循環による悪化を促進しうるシステムとして、網膜血管内皮-硝子体細胞連関について分子レベルで明らかにし、その破綻した病的状態としての糖尿病網膜症の病態を分子レベルで検討し治療薬開発の新しい分子ターゲットを明らかにする。また、薬物治療開発推進ため治療薬開発段階で薬物の有効性、安全性を検討するスクリーニングシステムの開発を目指す。網膜血管内皮細胞と硝子体由来細胞の共培養系を樹立した。この共培養系にIL-1α、IL-1β、IL6,TNFα、VEGFFを作用させ、さらに抗VEGF抗体、ステロイド薬を作用させた。各サイトカインのうちTNFαを除くサイトカインで血管内皮細胞は増殖が促進され、VEGFの効果のみが抗VEGF抗体で抑制された。ステロイド薬は上記のサイトカインのうち、TNFαを除くサイトカインの作用を抑制した。これらの血管内皮細胞への直接作用は硝子体由来細胞の共培養により減弱され、生体内での薬物動態は生体内での検討が重要とかんがえられた。 抗炎症作用が糖尿病黄斑浮腫(ME)治療薬として有効か調べた。以上の所見をもとに糖尿病全身コントロールに抵触しない新しいステロイド点眼薬のdifluprednate ophthalmic emulsion0.05%をDMEに対する治療として検討した。本剤はemulsionであるため、後眼部へ移行しやすい特徴をもつ。点眼薬という投与法のメリットとして、非観血的治療であり安全である。軽症のDMEや汎網膜光凝固中にDMEが発症した症例も適応となり、網膜厚の有意な減少が認められた。また、硝子体手術後に残存する重症のDMEに対して硝子体内注射は薬物クリアランスの点から有効性が低いと考えられるが、点眼治療は網膜厚が有意に減少した。
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