セルロース糖化を促進するタンパク質の開発

• 研究課題/領域番号: 21612009
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: バイオマスエネルギー
• 研究機関: 公益財団法人岩手生物工学研究センター (2011); 財団法人岩手生物工学研究センター (2009-2010)
• 研究代表者: 竹田 匠 公益財団法人岩手生物工学研究センター, 生物資源研究部, 主任研究員 (80423036)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2009年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: セルロース / 糖化 / エクスパンシン / タンパク質生産 / グルカナーゼ / 植物細胞壁 / 加水分解酵素 / リコンビナントタンパク質 / カタツムリ

研究概要

植物組織(キュウリ胚軸)の伸展性を増加させるタンパク質(S-Protein)がカタツムリから部分精製された。このタンパク質のペプチド解析を行った後、cDNAの単離に成功した。麹菌をにより調製したリコンビナントタンパク質はβ-グルカンの加水分解は触媒しないが、糖鎖分解酵素の加水分解作用を促進することが明らかとなった。これらの結果は、Aがβ-グルカンの分子間に形成されている結合を切断することにより、糖鎖分解酵素の作用が促進されたと推察された。

研究成果

• [雑誌論文] Enhanced Saccharification by <I>Trichoderma reesei </I>Expressing a &beta;-Glucosidase from <I>Magnaporthe oryzae</I> (2012)
  • 著者名/発表者名: Takahashi M., Nakajima M., Nakano Y., Takeda T.
  • 雑誌名: Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｆ Ａｐｐｌｉｅｄ Ｇｌｙｃｏｓｃｉｅｎｃｅ 巻: 59 号: 2 ページ: 89-95
  • DOI: 10.5458/jag.jag.JAG-2011_018
  • NAID: 10030317976
  • ISSN: 1344-7882, 1880-7291
• [雑誌論文] Polyhistidine affinity chromatography for purification and biochemical analysis of fungal cell wall-degrading enzymes (2012)
  • 著者名/発表者名: Takeda T
  • 雑誌名: Intech ページ: 177-186
  • 査読あり
• [雑誌論文] Biochemical characterization of Magnaporthe oryzaeβ-glucosidases for efficientβ-glucan hydrolysis (2011)
  • 著者名/発表者名: Takahashi M., Konishi T., Takeda T.
  • 雑誌名: Appl. Microbiol. Biotechnol 巻: 91 号: 4 ページ: 1073-1082
  • DOI: 10.1007/s00253-011-3340-1
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification, cloning, and characterization ofβ-glucosidase from Ustilago esculenta (2011)
  • 著者名/発表者名: Nakajima M., Yamashita T., Takahashi M., Nakano Y., Takeda T.
  • 雑誌名: Appl. Microbiol. Biotechnol 巻: 93 号: 5 ページ: 1989-1998
  • DOI: 10.1007/s00253-011-3538-2
  • 査読あり
• [雑誌論文] Biochemical characterization of Magnaporthe oryzae β-glucosidases for efficient β-glucan hydrolysis.(Accepted on April of 2011)
  • 著者名/発表者名: Takahashi M, Konishi T, Takeda T.
  • 雑誌名: Applied Microbiology and Biotechnology
  • 査読あり
• [学会発表] イネいもち病菌に由来するβ-グルコシダーゼの機能解析と効率的な利用について (2011)
  • 著者名/発表者名: 高橋真智子、小西照子、竹田匠
  • 学会等名: 日本応用糖質科学会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2011-09-28
• [学会発表] セロビオースによる活性阻害を受けないセロビオハイドロラーゼ (2011)
  • 著者名/発表者名: 高橋真智子,高橋秀行,松村英生,寺内良平,竹田匠
  • 学会等名: 日本応用糖質科学会
• [学会発表] 遺伝子発現解析によるいもち病菌由来細胞壁分解酵素の解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋真智子、寺内良平、竹田匠
  • 学会等名: 日本応用糖質科学会
  • 発表場所: 静岡県
  • 年月日: 2010-07-15
• [学会発表] いもち病菌由来細胞壁分解に関与するタンパク質の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹田匠
  • 学会等名: 日本応用糖質科学会 東北支部講演会
  • 発表場所: 岩手県
  • 年月日: 2010-07-09
• [学会発表] いもち病菌に由来するβ-グルコシダーゼの機能解析と効率的な利用について (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋真智子、小西照子、竹田匠
  • 学会等名: 日本応用糖質科学会
• [学会発表] いもち病菌由来細胞壁分解に関与するタンパク質の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹田匠
  • 学会等名: 日本応用糖質科学会東北支部講演会
• [図書] Polyhistidine affinity chromatography for purification and biochemical analysis of fungal cell wall-degrading enzymes (2012)
  • 著者名/発表者名: Takeda T
  • 出版者: Intech
• [図書] セルロース膨潤タンパク質(バイオマス分解酵素研究の最前線-セルラーゼ・へミセルラーゼを中心として-) (2012)
  • 著者名/発表者名: 竹田匠
  • 出版者: シーエムシー出版
• [図書] 植物由来の細胞壁分解酵素(バイオマス分解酵素研究の最前線-セルラーゼ・へミセルラーゼを中心として-) (2012)
  • 著者名/発表者名: 小西照子、竹田匠
  • 出版者: シーエムシー出版
• [図書] セルロース膨潤タンパク質(バイオマス分解酵素研究の最前線-セルラーゼ・ヘミセルラーゼを中心として-) (2012)
  • 著者名/発表者名: 竹田匠
  • 総ページ数: 6
  • 出版者: シーエムシー出版
• [図書] 植物由来の細胞壁分解酵素(バイオマス分解酵素研究の最前線-セルラーゼ・ヘミセルラーゼを中心として-) (2012)
  • 著者名/発表者名: 小西照子、竹田匠
  • 総ページ数: 5
  • 出版者: シーエムシー出版
• [備考]
  • URL: https://sites.google.com/site/ibrcbio/