• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

消化器外科領域における自己生体素材を用いた再生医療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21659301
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

高橋 秀和  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10528508)

研究分担者 池田 正孝  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80335356)
竹政 伊知朗  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50379252)
原口 直紹  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (30528609)
研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2010年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード自己生体材料 / 消化器外科領域 / 脂肪由来幹細胞
研究概要

成体由来の幹細胞のうち脂肪由来幹細胞(Adipose Derived Stem Cells;ADSC)は比較的採取が容易で魅力的である。近年では多分化能、血管新生効果などが報告され、すでに肝・腎などの再生、心筋梗塞の治療、形成外科領域などで応用されているが、消化器外科手術領域ではまだ報告がない。消化器外科手術領域における感染性合併症には、死腔が原因と考えられるものは少なからず存在し、死腔が原因であるがゆえに治療に難渋する症例も多い、今回、腹腔内の死腔をマウスモデルで作成し、脂肪による充填を行い、組織構築における脂肪由来幹細胞の効果を検討した。C57BL/6Jマウスのソケイ部の反下脂肪を摘出しコラゲナーゼによる処理にてADSCを採取し、10日間培養した。フローサイトメトリーにて血管固有のマーカーであるCD31の発現を確認した。10週齢のオスのC57BL/6Jマウスに対し、精巣周囲の脂肪組織を摘出し、死腔モデルとした。摘出した脂肪片を死腔に充填し、PBSに浮遊させた1×10^6個のADSCを腹腔内投与する群(ADSC群)と、PBSのみ腹腔内投与する群(PBS群)を比較検討した。移植後3,7,14,21日目にマウスを犠死させ,下記の検討を行った。(1)移植片生着重量,(2)H&E染色による充填組織像,(3)CD31による免疫染色による血管密度評価,(4)摘出組織より抽出したtotal RNAの定量PCRによる血管新生因子VEGF。フローサイトメトリーにおいて、脂肪由来幹細胞にCD31陽性細胞が約7%に存在した。充填物重量は3、7日目では両群間に有意差を認めなかったか、14,21日目ではADSC群において有意に死填物重量が大きかった。またH&E染色においてPBS
群は出血梗塞単を多数認めた。CD31抗体を用いた免疫組織染色において、400倍視野におけるCD31陽性細胞数を計測すると、3,7,14日目においてADSC群か有意に多かった。移植片より抽出したtotal RNAを用いたPCRでは血管新生因子であるVEGFは3、7日目において、ADSC群において有意に多かった。以上より腹腔囚における遊離脂肪片生着に対してADSCの共移植は有効な手段であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi