リポソームを用いた口腔粘膜細胞からのiPS細胞作製技術の確立

• 研究課題/領域番号: 21659490
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 社会系歯学
• 研究機関: 鶴見大学
• 研究代表者: 花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
• 研究分担者: 野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (90350587) ; 今井 奨 (今井 奬) 鶴見大学, 歯学部, 講師 (80072958)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 3,180千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 180千円); 2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円); 2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
• キーワード: iPS細胞 / レトロウイルス / リポソーム / 歯科医療安全 / 歯科 / 医療安全 / 再生医療 / 歯根膜 / レトロウイルスベクター / リポソーム法 / Oct3/4 / Sox2 / Nanog / Klf4 / Lin28 / 歯科医療

研究概要

従来、iPS細胞は、体細胞に4因子(Oct3/4、Sox2、Klf4、c-Myc)を、それぞれレトロウイルスやレンチウイルスなどのウイルスベクターで導入して樹立してきた。ウイルスベクターによるiPS細胞の樹立は癌化の危険性を伴う。癌化の危険性を回避するためにリポソーム法など非ウイルス系ベクターによる細胞への遺伝子導入法が好ましい。そのことを明らかにするため、コントロールとしてウイルスベクター法ではあるが我が国で初めて歯根膜細胞からiPS細胞を樹立した。レトロウイルスベクターを使用して作製したiPS細胞は癌化のリスクを抱えていた。

研究成果

• [雑誌論文] Human periodontal ligament fibroblasts are the optimal cell source for induced pluripotent stem cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Nomura Y, Ishikawa M, Yashiro Y, Sanggarnjanavanich S, Yamaguchi T, Arai C, Noda K, Takano Y, Nakamura Y, Hanada N
  • 雑誌名: Histochem Cell Biol
• [雑誌論文] Streptococcus troglodytae sp.nov., from the Chimpanzee Oral Cavity (2012)
  • 著者名/発表者名: Okamoto M, Imai S, Miyanohara M, Saito W, Momoi Y, Abo T, Nomura Y, Ikawa T, Ogawa T, Miyabe-Nishiwaki T, Kaneko A, Watanabe A, Watanabe S, Hayashi M, Tomonaga M, Hanada N
  • 雑誌名: Int J Syst Evol Microbiol 巻: (Epub ahead of print) 号: Pt_2 ページ: 418-22
  • DOI: 10.1099/ijs.0.039388-0
  • 査読あり
• [雑誌論文] Human periodontal ligament fibroblasts are the optimal cell source for induced pluripotent stem cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Nomura Y, Ishikawa M, Yashiro Y, Sanggarnjanavanich S, Yamaguchi T, Arai C, Noda K, Takano Y, Nakamura Y, Hanada N
  • 雑誌名: Histochem Cell Biol.2012 巻: (Epub ahead of print) 号: 6 ページ: 719-732
  • DOI: 10.1007/s00418-012-0923-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] Salivary biomarkers for predicting the progression of chronic periodontitis (2012)
  • 著者名/発表者名: Nomura Y, Shimada Y, Hanada N, Numabe Y, Kamoi K, Sato T, Gomi K, Arai T, Inagaki K, Fukuda M, Noguchi T, Yoshie H
  • 雑誌名: Arch Oral Biol 巻: 57(4) ページ: 413-420
  • 査読あり
• [雑誌論文] Mechanism of active eruption of molars in adolescent rats (2011)
  • 著者名/発表者名: Oikawa T, Nomura Y, Arai C, Noda K, Hanada N, Nakamura Y
  • 雑誌名: Eur J Orthod 巻: 33(3) ページ: 221-227
  • 査読あり
• [雑誌論文] Unique functions of hydroxyapatite with mutans streptococci adherence. (2010)
  • 著者名/発表者名: Arakawa T, Fujimaru T, Ishizak T, Takeuchi H, Kageyama M, Ikemi T, Hanada N, et al.
  • 雑誌名: Quintessence Int.(1) : e11-9. 41 ページ: 11-19
  • 査読あり
• [雑誌論文] Relationship between the mandibular inferior cortex and bone stiffness in elderly Japanese people. (2010)
  • 著者名/発表者名: Kiswanjaya B, Yoshihara A, Deguchi T, Hanada N, Miyazaki H.
  • 雑誌名: Osteoporos Int. 21 ページ: 433-438
  • 査読あり
• [雑誌論文] Physical function is weakly associated with angiotensin-converting enzyme gene I/D polymorphism in elderly Japanese subjects. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshihara A, Tobina T, Yamaga T, Ayabe M, Yoshitake Y, Kimura Y, Shimada M, Nishimuta M, Nakagawa N, Ohashi M, Hanada N, et al.
  • 雑誌名: Gerontology. 55 ページ: 387-392
  • 査読あり
• [学会発表] iPS細胞の安全性に関する検討第2報核型異常について (2012)
  • 著者名/発表者名: 野村義明, 石川美佐緒, 新井千博, 八城祐一, 野田晃司, 山口貴央, 阿保備子, 角田衣理加, 山田秀則, 今井奨, 中村芳樹, 花田信弘
  • 学会等名: 第61回日本口腔衛生学会総会
  • 発表場所: 横須賀市
• [学会発表] う蝕リスク診査を取り入れた学校歯科健診健診と生活習慣との関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 深谷芽吏, 近藤愛恵, 齋藤渉, 大森かをる, 石原容子, 花田信弘, 桃井保子
  • 学会等名: 日本歯科保存学会学術大会
  • 発表場所: 大阪府(大阪国際交流センター)
  • 年月日: 2011-10-20
• [学会発表] 唾液検査の安定性および質問紙調査との関連 (2011)
  • 著者名/発表者名: 花田信弘、角田依理加, 井田亮, 野村義明, 玉置洋
  • 学会等名: 日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 秋田県(秋田県民会館)
  • 年月日: 2011-10-20
• [学会発表] Streptococcus mutans臨床分離株のgtfB遺伝子における直列反復配列と非水溶性グルカン合成能 (2011)
  • 著者名/発表者名: 金子昇, 濃野要, 葭原明弘, 花田信弘, 宮崎秀夫
  • 学会等名: 日本口腔衛生学会総会
  • 発表場所: 千葉県(日本大学松戸歯学部)
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] iPS細胞の安全性に関する検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 野村義明, 石川美佐緒, 新井千博, 八城祐一, 野田晃司, 山口貴央, 阿保備子, 角田衣理加, 山田秀則, 今井奨, 中村芳樹, 花田信弘
  • 学会等名: 日本口腔衛生学会総会
  • 発表場所: 千葉県(日本大学松戸歯学部)
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] 歯周病スクリーニングにおける唾液検査と問診項目の関連性に関する予備的検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 角田衣理加, 野村義明, 阿保備子, 今井奨, 大島朋子, 前田伸子, 井田亮, 花田信弘
  • 学会等名: 日本口腔衛生学会総会
  • 発表場所: 千葉県(日本大学松戸歯学部)
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] チンパンジー口腔由来のレンサ球菌の性状に関する研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 宮之原真由, 今井奨, 齋藤渉, 山口貴央, 阿保備子, 野村義明, 桃井保子, 花田信弘
  • 学会等名: 日本口腔衛生学会総会
  • 発表場所: 千葉県(日本大学松戸歯学部)
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] ムタナーゼとデキストラナーゼ両遺伝子の連結によるバイオフィルムの分解 (2011)
  • 著者名/発表者名: 角田衣理加, 野村義明, 村田貴俊, 今井奨, 津守秀明, 花田信弘
  • 学会等名: 歯科基礎医学会
  • 発表場所: 岐阜県(長良川国際会議場)
  • 年月日: 2011-10-01
• [学会発表] ヒト歯根膜線維芽細胞からのiPS細胞の樹立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石川美佐緒, 野村義明, 八城祐一, 新井千博, 山口貴央, 村田貴俊, 野田晃司, 石川雄一, 花田信弘, 中村芳樹
  • 学会等名: 歯科基礎医学会
  • 発表場所: 岐阜県(長良川国際会議場)
  • 年月日: 2011-10-01
• [学会発表] Ca9-22細胞への硫化水素暴露により発現が上昇するPHLDA1 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村田貴俊, 角田衣理加, 野村義明, 今井奨, 花田信弘
  • 学会等名: 歯科基礎医学会
  • 発表場所: 岐阜県(長良川国際会議場)
  • 年月日: 2011-10-01
• [学会発表] 歯科領域における電解アルカリ洗浄水と従来型アルカリ洗浄剤の洗浄力の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上一彦, 遠藤恒雄, 三浦宏子, 今井奨, 花田信弘, 泉福英信, 佐藤勉
  • 学会等名: 日本口腔機能水学会
  • 発表場所: 東京都(日本歯科大学100周年記念館講堂)
  • 年月日: 2011-07-31
• [学会発表] 歯性病巣感染の現在 (2011)
  • 著者名/発表者名: 花田信弘
  • 学会等名: 日本歯内療法学会学術大会
  • 発表場所: 長崎県(長崎全日空ホテルグラバーヒル)(招待講演)
  • 年月日: 2011-07-31
• [学会発表] ヒト歯根膜線維芽細胞からのiPS細胞の樹立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石川美佐緒, 野村義明, 八城祐一, 新井千博, 山口貴央, 村田貴俊, 野田晃司, 石川雄一, 花田信弘, 中村芳樹
  • 学会等名: 第53回歯科基礎医学会総会
  • 発表場所: 岐阜市
• [学会発表] iPS細胞の安全性に関する検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 野村義明, 石川美佐緒, 新井千博, 八城祐一, 野田晃司, 山口貴央, 阿保備子, 角田衣理加, 山田秀則, 今井奨, 中村芳樹, 花田信弘
  • 学会等名: 第60回日本口腔衛生学会総会
  • 発表場所: 松戸市
• [学会発表] 歯周病原性細菌に対する矯正用固定装置の抗菌加工効果の検討(第2報) (2011)
  • 著者名/発表者名: 森田侑介, 今井奨, 羽入田愛, 花田信弘, 中村芳樹
  • 学会等名: 日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 愛知県(名古屋国際会議場)
• [学会発表] う蝕原性細菌に対する矯正用固定装置の抗菌加工効果の検討(第1報) (2011)
  • 著者名/発表者名: 羽入田愛, 今井奨, 森田侑介, 花田信弘, 中村芳樹
  • 学会等名: 日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 愛知県(名古屋国際会議場)
• [学会発表] ヒト歯根膜線維芽細胞からのiPS細胞の樹立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石川美佐緒, 野村義明, 八城祐一, サンガンザナワン・シータラ, 山口貴央, 新井千博, 野田晃司, 花田信弘, 中村芳樹
  • 学会等名: 日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 愛知県(名古屋国際会議場)
• [学会発表] ワクチンにまつわる最近の話題 (2010)
  • 著者名/発表者名: 花田信弘
  • 学会等名: 日本細菌学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2010-03-28
• [図書] 新予防歯科学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 花田信弘(分担執筆)
  • 総ページ数: 374
  • 出版者: 医歯薬出版株式会社