研究課題
若手研究(B)
本研究では、人類史上初めて太平洋の島嶼域に植民したラピタ人が、オセアニアの海洋環境にいかに適応を果たしたか、という問題について、考古学的なデータのみならず、民族考古学的手法によって収集した現在のオセアニア地域の伝統的村落の景観に関するデータも比較検討することで、明らかにしようと試みた。考古学的には、動植物遺存体や過去の地形といった環境考古学的データを収集した。民族考古学的には、現在の集落周辺の陸上および海上の景観や環境に関するデータを収集した。そしてこれらのデータを比較検討し、ヒトと環境の相互関係を理解するための通時モデルを構築した。
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