研究概要 |
本研究の目的は,多様な企業間の相互依存関係と対面接触に要する交通の時間的費用の観点から,マイクロ・データに基づいて都市集積のメカニズムを明らかにすることである.21年度は多様な企業間の相互依存関係と対面接触に要する時間費用を計測するために,一般道路交通ネットワークにおける交通密度と速度の関係性を計量経済モデルにより検討した.都市全体を包含する集計データを利用し,かつ交通流の空間ネットワーク性を考慮した推定モデルの開発を行った.22年度は企業集積・分散の過程をみるために,容積率規制下のオフィスビルの再開発,用途変更がどのようなタイミングと確率で起きるのかを計量経済分析によって実証した.事業所用途建物のGISポリゴンデータを3 時点でパネル化し,ランダムエフェクトプロビットモデルによって再開発確率を推定した.
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