研究課題
若手研究(B)
(TMTTF)_2SbF_6は常圧で電荷秩序(T_<CO>=154K)と反強磁転移(AF:T_N =8K)を示し、約6GPaの超高圧力下で超伝導(SC)転移(T_C=2.8K)を示す。(TMTTF)_2SbF_6は圧力下で多彩な相変化を起こし、高圧力下電気抵抗測定から推測された圧力相図では、圧力増加と供に低圧側でスピン状態がAF(I)相-スピンパイエルス(sP)相又はスピンギャップ(SG)相-AF(II)相(整合SDW)と変化する。我々は(TMTTF)_2SbF_6のAF相の詳細な性質や圧力誘起のSG相の起源を、NMRとは異なるプローブから解明することを目的とし、有機物質等の磁化の小さい物質のための磁化率測定用圧力発生装置の開発を行い、1GPaまでの圧力下磁化測定を試みた。圧力増加とともに、(TMTTF)_2SbF_6の反強磁性転移温度が減少する事を確認した。また、量子臨界点近傍とされる0.6GPa付近で(TMTTF)_2SbF_6の反強磁性がほぼ消失する事を確認した。
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日本大学医学部一般教育紀要
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