研究概要 |
生体は,流入するエネルギーと生体内部で散逸するエネルギーが均衡して,一定の散逸構造を持つシステムである.その生体内部には,神経細胞の膜電位,心臓の拍動,サーカディアンリズムなど,細胞レベルから一個体至るまでの階層において自律的な機能を有している.このような生体が持つ複雑かつ精密に組み立てられた時空間機能を,人工的に組み上げることができれば,生体を模倣したアクチュエータや自律歩行するゲルロボットや自律駆動ポンプなどの実現が期待できる.本研究では,生体システムと同程度もしくはそれ以上の発生力を有する自律振動性の高分子ゲルの実現を目指す.
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