研究概要 |
本研究では,垂直磁化ナノ磁性体の非可逆磁化反転ダイナミクスに関する知見を得ることを目的として研究を遂行した.磁化反転時間および磁化の歳差運動周期と同程度であるサブナノ秒の大振幅・超短パルス磁場発生機構の開発を行い,それを用いて単一Co/PdおよびCo/Pt多層膜ナノ磁性体の磁化反転実験を行った.これらのナノ磁性体の磁化反転過程は,交換結合長程度の反転核の発生およびその成長によって起こり,その挙動は単一の熱活性化モデルに基づきサブナノ秒領域から準静的磁場領域まで良く記述出来ることが明らかになった.
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