研究概要 |
免疫電顕法を用いた肝硬変での検討では骨随細胞は類円形の大型細胞と核N/C比の高い小型の細胞の二種類の細胞集団にわかれ,Liv2陽性細胞・A-6陽性細胞はN/C比の高い小型の細胞で肝細胞周囲に存在し,MMP9陽性細胞・Maid陽性細胞は類円形の大型細胞で肝線維化領域に入り込んでいた。高脂肪食持続投与による脂肪肝マウスに全骨髄細胞を静脈投与したところ,骨髄細胞は肝臓に定着しなかった。肺・脾臓・小腸に骨随細胞を多く認め,骨髄細胞投与群の方が生存率は高く,肝機能も改善していた。また肝脂肪沈着も骨髄細胞投与群の方が有意に減少していた。
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