研究概要 |
肺癌培養細胞株16種および肺切除術をうけた肺癌患者18名の切除肺組織について時計遺伝子発現(Per1,Per2,Per3,Clock,Bmal1)を検討した.各培養細胞において時計遺伝子の発現パターンは大きく異なることが明らかとなった.さらに遺伝子導入による時計遺伝子の過剰発現,RNA干渉による発現抑制の実験が現在進行中である.また,これまで癌組織では時計遺伝子Per1の発現が低下していると報告されていたが,本研究では肺癌組織が正常肺組織に対して必ずしも発現が減弱しているものではないとの結果が得られた.
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