研究課題
若手研究(B)
ヒト骨肉腫細胞株を用い、細胞増殖に影響せず、浸潤能を抑制するmiR-143を同定した。miR-143を骨肉腫自然肺転移モデルマウスへ全身投与することにより、肺転移を抑制することを明らかにした。アレイ解析によるヒト骨肉腫細胞株におけるmiR-143標的遺伝子群探索の結果、6遺伝子が候補としてあげられ、中でもマトリックスメタロプロテアーゼ13(MMP13)が最も蛋白レベルでの発現が抑制された。ヒト骨肉腫切除標本におけるmiR-143発現をreal-time PCRにて検索した結果、術後肺転移陰性群の1.23にたいし、陽性群では0.61と低値を示した。さらに、術後転移陰性のmiR-143高発現例では、腫瘍細胞におけるMMP13発現が極めて乏しかった。以上より、ヒト骨肉腫細胞におけるmiR-143発現低下によるMMP13発現増加を介した浸潤能の促進が、骨肉腫の肺転移に関与することが示唆された。
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Mol Ther 18(1)
ページ: 181-187
Molecular Therapy 18
メディカルバイオ 6巻
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Medical Bio 6
Mol Ther in press
Molecular Therapy
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http://www.tottori-u.ac.jp/dd.aspx?itemid=6751#moduleid1019