研究概要 |
【目的】抗酸化酵素SOD1のノックアウト(SOD1KO)マウスにおける網膜神経節細胞(RGC)数、機能の加齢に伴う変化を解析した。【方法】SOD1KO、WTの網膜において、切片と逆行性染色を用いてRGC数を計測した。またパターンERGを用いてRGC の機能を評価した。眼圧を測定した。【結果】8週齢では変化がなかったが、24週齢SOD1KOでは有意にRGC 数が減少していた(24週齢WT 3448±153個/mm2, KO 2807±94個/mm2, KO P<0.001)。パターンERG の振幅は、24週齢KOにおいて有意に低値であった(WT7.6±3.3μV, KO 3.9±1.9μV,P<0.0001)。眼圧は8、18、24週齢でWTおよびKO間に有意差を認めなかった。【結論】SOD1KOマウスでは加齢に伴いRGC数の減少と機能の低下を認めた。
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