研究概要 |
ヒト悪性黒色腫細胞に,PDE1A,PDE1Cに対するsiRNAを作用させた場合の運動能の変化を検討した.その結果いずれの場合にも運動能は, やや亢進した. PDE1とアポトーシスとの関係を検討したが,関係は認めなかった.また,PDE1とDNA合成との関係を認め,PDE1が細胞周期を調節している可能性を発見した.PDE1と浸潤との関係を検討するため,PDE1特異的阻害剤を作用させmatrix metaloprotease(MMP)の発現を確認した.MMP2の発現は完全に抑制されたがMMP3、MMP8の発現には大きな変化を認めなかった.
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