研究概要 |
修辞関係を付与した議論コーパス(506発言者,1,764発言)を構築した.Web上の議論をRDF(Resource Description Framework)形式に変換し,Web上での編集を容易にするシステムを開発した.これは,公的討議の意見をLOD(Linked Open Data)形式で公開する住民参画Webプラットフォームのための基盤となる. また,上記議論コーパスを用い,同意に至る確率が有意に高い構造と有意に低い構造を比較した.その結果,妥当性が高いと認められる議論構造はそうでない議論構造に比べて同意される確率が高いことが確認できた. さらに,名古屋市の相生山検証委員会における建設事業の分析事例を一般化し,公的懸案事項の構造化手法を開発した.懸案事項ごとに評価軸と賛成根拠,否定根拠を記述できるように設計した.これにより,意思決定者のコンテキストに応じた意見探索を容易にできると期待される.
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