研究概要 |
本研究では,受熱期および多雨期における閉鎖性水域の密度流現象および水質輸送現象に着目し,富栄養化および貧酸素化と密接に関わる密度成層構造の発生条件を特定すること,さらに密度成層構造を解消する方法としての曝気装置および吹送流の効果を検証することを目的として,現地観測および水理実験を行い検討した.本研究成果から,強風帯での吹送流の成層解消効果が曝気装置稼働時と同様の程度であることが確認できた.また,吹送流の成層解消効果を水理実験により検討した結果,成層解消効果には吹送流による乱れエネルギーの供給と輸送が重要であることが明らかになった.
|