研究課題/領域番号 |
21H00525
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
時本 真吾 目白大学, 外国語学部, 教授 (00291849)
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研究分担者 |
曽雌 崇弘 目白大学, 外国語学部, 教授 (00381434)
宮岡 弥生 広島経済大学, 教養教育部, 教授 (10351975)
時本 楠緒子 尚美学園大学, 総合政策学部, 非常勤講師 (10435662)
木山 幸子 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10612509)
米田 英嗣 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50711595)
滝浦 真人 放送大学, 教養学部, 教授 (90248998)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 語用論的推論 / 脳波 / 発生源推定 / 因果的相互作用 / 推意 / 協調の原理 / 文脈検索 / 視点取得 / 社会性個人差 / 間接的発話 / 会話的含意 / 心の理論 / effective connectivity / 戦略的話者の理論 / functional connectivity / 事象関連電位 / 時間処理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、言語コミュニケーションにおける意図伝達のメカニズムを、間接的発話を材料とした神経言語学的実験によって考察する。本研究課題では、間接的発話についての未解決の問題として、(1) 文脈検索の問題、(2) 推論の収束の問題、(3) 間接的発話の理由を設定し、特に文脈検索と推論の収束の関わりに焦点を置く。脳波解析によって意図理解メカニズムの構造と時系列を検討し、また、話者の社会性の個人差に応じて言語判断と神経活動が組織的に変化する知見を踏まえ、言語コミュニケーションにおける個人差の規則性を考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は、会話における意図伝達のメカニズムを、間接的発話を材料とした神経言語学的実験によって考察した。(1)推論のための文脈が明示的か暗黙的か、(2)話者の意図が現在または過去のいずれに関わるかの2要因で操作した談話を作成し、談話の聴覚理解中の頭皮上脳波を日本語母語話者から記録し、発生源推定により脳内19領域間の因果的相互作用を分析した結果、文脈が過去に言及した場合にのみメンタライジングネットワークと時間認知ネットワーク間に有意な相互作用が認められた。本研究は、この相互作用を間接発話解釈における時間処理の現れと解釈し、意図理解の推論が複数の次元を備えた状況モデル構築処理であることを主張する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の神経科学的知見は、個々の脳領域が固有の特性を持つことはもちろんとしても、ある心的機能が脳内の複数の領域の相互作用によって実現されていることを示している。言語処理についても、言語野以外の脳領域の関わりが広く知られるようになった。脳波を用いた本研究の脳内相互作用の分析は、空間解像度の点で機能的磁気共鳴画像法(fMRI)に及ばないが、1秒以内に完結する言語処理の時間的変化を追える利点がある。また「コミュニケーション能力」が社会的関心になる一方、その実体は不明なので、教育現場を含む様々な場面で不必要な不安や緊張が生まれている。本研究はコミュニケーション能力の科学的理解に寄与するものである。
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