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紙文化財補修用材料としての高機能化楮繊維の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21H00617
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分03060:文化財科学関連
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所

研究代表者

稲葉 政満  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 客員研究員 (50135183)

研究分担者 半田 昌規  広島市立大学, 芸術学部, 研究員 (20538764)
貴田 啓子  東京藝術大学, 大学院美術研究科, 准教授 (20634918)
藤本 真人  愛媛県産業技術研究所(紙産業技術センター), 技術支援室, 研究員 (20827521)
西田 典由  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, アソシエイトフェロー (80502898)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
キーワード修復材料 / 紙質文化財 / 漉嵌め / ナノセルロース
研究開始時の研究の概要

虫食い文書の修復に用いられる漉嵌め法(leaf casting)用に開発した高機能化繊維である高度外部フィブリル化楮繊維は、本紙との接着性が高まるなど、新規な高機能材料として紙本修理の改善が期待される。これは、接着性改善のために小麦粉デンプン糊などの虫菌害を呼ぶような材料を用いず、しかも作業工程を減らすことが可能であるからである。
しかし、石臼式摩砕機(マスコロイダー)を用いるその製造過程には石臼の状態や原料繊維の状態など影響する因子が多い。よって、高度外部フィブリル化楮繊維の安定的な製造方法を確立することを目的としている。

研究成果の概要

虫食い文書の修復に用いられる漉嵌め法(leaf casting)用に開発した高機能化繊維である高度外部フィブリル化楮繊維は、本紙との接着性が高まるなど、新規な高機能材料として紙本修理の改善が期待される。これは、接着性改善のために小麦粉デンプン糊などの虫菌害を呼ぶような材料を用いず、しかも作業工程を減らすことが可能であるからである。
外部フィブリル化楮繊維を製造する際には石臼式摩砕機(スーパーマスコロイダー)の砥石の摺り合せ処理が重要である事を確認し、調製法を確立した。そしてその紙本補填材料としての有用性を確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

虫食い文書の修復に用いられる漉嵌め法(leaf casting)用に開発した高機能化繊維である高度外部フィブリル化楮繊維は、本紙との接着性が高めるなど、新規な高機能材料として紙本修理の改善が期待される。今回、外部フィブリル化楮繊維製造方法を確立したので、紙本修復家が必要に応じて修復現場において、その製造を行えることとなった。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 高度外部フィブリル化繊維のリーフキャスティングによる評価2024

    • 著者名/発表者名
      貴田啓子、西田典由、藤本真人、岩田直美、半田昌規、稲葉政満
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第46回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 紙文化財補修用材料としての高機能化椿繊の調製 -砥石摺り合わせの改善と外部フィブリル化処理-2023

    • 著者名/発表者名
      西田典由、貴田啓子、加瀬谷優子、岩田直美、藤本真人、半田昌規、稲葉政満
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第45回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 紙文化財補修用材料としての高機能化楮繊維の調製方法の検討2022

    • 著者名/発表者名
      加瀬谷優子、貴田啓子、西田典由、藤本真人、半田昌規、稲葉政満
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第44回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ナノセルロ―ス製造法を応用した修復用楮繊維材料の評価2021

    • 著者名/発表者名
      貴田啓子、加瀬谷優子、半田昌規、稲葉政満、西田典由、藤本真人、殿山真央、小瀬亮太、岡山隆之
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第43回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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