研究課題/領域番号 |
21H00632
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山田 和芳 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60508167)
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研究分担者 |
村尾 智 第一工科大学, 工学部, 教授 (10358145)
中西 利典 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 准教授 (10462582)
香月 興太 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 講師 (20423270)
奥野 充 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (50309887)
冨安 卓滋 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (60217552)
瀬戸 浩二 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (60252897)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 零細および小規模金採掘 / 水銀汚染 / 湖沼堆積物 / さつま湖 / 藺牟田池 / フィリピン / 永野/山ケ野金山 / ASGM / 年縞堆積物 / 永野/山ケ野旧金山 / 年縞 / インドネシア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ASGMが盛んなフィリピンとインドネシア両国を対象とし、①ASGM現場調査、②年縞堆積物採取、③分析・データ解析を系統的におこなうための学際チームを組んだ。季節~年解像度をもつ『年縞』を用いた過去100年間程度の水銀汚染史を多角的に検証することで、両国における水銀汚染の特徴とともに、汚染の時系列および空間変化を把握して、広域的な影響の評価や監視のための提言をおこなう研究である。
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研究成果の概要 |
2018年に国連環境計画にて発効した「水銀に関する水俣条約」の中で重点的な課題と定めているのが「零細および小規模金採掘(ASGM)」と呼ばれる途上国の乱掘である。同条約では、ASGMに対して行動計画を策定してすぐに実行に移すよう求めているものの、ASGM由来の水銀が周辺にもたらす影響は未知数であるという課題があった。そこで本科研研究では、かつて金採掘がおこなわれていた鹿児島県永野/山ケ野金山跡、および現在ASGMが盛んなフィリピンルソン島を対象として、湖底堆積物中の水銀汚染の程度や時系列変化を明らかにして広域的な影響を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、大気を通じた広域にわたる過去200年間程度の水銀汚染の程度の把握に成功した。そして、その汚染レベルは健康リスクを害するレベルに達していないことが明らかになった。しかしながら、鉱山現場周辺には尾鉱とよばれる廃棄物が膨大な量で放置されており、そこに残留する水銀の発散・滲出が懸念されることがわかってきた。この問題を国連環境計画に対して提起したところ、事務局の認めるところとなり、初のガイド文書が発行された。
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