研究課題/領域番号 |
21H00931
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大坪 庸介 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80322775)
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研究分担者 |
松永 昌宏 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (00533960)
多湖 淳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80457035)
大平 英樹 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (90221837)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 和解 / 関係価値 / 国際関係 / 対人関係 / 謝罪 / 赦し / 政治的謝罪 / シグナル / 計算論モデル / コミットメント問題 / マイクロ=マクロ / コミットメント・シグナル / ミクロ=マクロ・ダイナミックス / ネットワーク分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、関係価値に基づく和解プロセスをミクロ=マクロ・ダイナミックスという視点を入れて統合的に検討することである。ある葛藤が和解により修復されれば、それによって社会全体のネットワークの構造が変化する。一方、ミクロな関係価値の評価もマクロなネットワークの変化に影響を受けるはずである。このダイナミックスを対人的和解レベル、集団間和解レベル(特に国家の和解)で検討する。
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研究成果の概要 |
本プロジェクトでは、関係価値をキーワードに対人的(ミクロ・レベル)・国際的(マクロ・レベル)和解について実証的に検討した。対人的和解に関しては、コストのかかる謝罪が、シグナルとして謝罪者が被害者との関係の価値を重視している程度を伝達し、それにより被害者の赦しを促すことが示された。また、先行研究にもとづき関係固有の信頼感が関係価値を調整する効果を検討する実験を行ったが、実験課題の改善が必要であることが示唆された。国家間の和解に関しては、取り下げ不可能な譲歩が和解意図シグナル(相手国との関係を重視していることを示すシグナル)として有効であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対人的謝罪と政治的謝罪に関する従来の研究は、前者は赦しを促すにもかかわらず後者は必ずしも赦しを促さないとして、2種類の謝罪が必ずしも同等のものとは扱えないとされてきた。本研究の学術的意義は、これら2種類の謝罪が、関係価値という共通の要因により促進されること、つまり理論的に同等のものと扱うことが可能であると示した点にある。またいずれの研究も対人的和解、国際的和解の重要な要因として関係価値があることを示しており、現実の和解を促進する手掛かりを提供すると考える。
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