研究課題/領域番号 |
21H01036
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小野瀬 佳文 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (80436526)
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研究分担者 |
増田 英俊 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (20849278)
新居 陽一 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (80708488)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 角運動量 / スピン / 対称性 / フォノン / キラリティ / 磁性体 / マグノン |
研究開始時の研究の概要 |
空間反転対称性や時間反転対称性が破れた磁性体においては電子、フォノン、マグノン等のバンド構造に角運動量が顕在化する。本研究で行うのはこれらの角運動量の相互変化による新現象の開拓を行うことである。これにより、新しい磁気ドメインの制御法やエネルギーハーべスティング法などの物質機能の基礎学理の構築を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、対称性の破れによって顕在化した各種の角運動量やそれらの相互変換を利用することにより、空間反転対称性が破れた磁性体における新現象・新機能を開拓することを目指して研究を行った。その結果、(1)120度磁気構造を持つPdCrO2における非相反伝導の観測、(2)室温らせん磁性体MnAu2におけるキラリティの制御と検出、(3)マイクロ波顕微鏡を用いたフォノニック結晶におけるトポロジカル端状態の観測、といった三つの成果が主に得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PdCrO2における非相反伝導の研究は、対称性に敏感な非相反伝導を利用して磁気構造を研究する方法論を示したという意味において一定の学術的な意味を有する。MnAu2のらせん磁性におけるキラリティの制御と検出に関しては、室温でらせん磁性体のキラリティ制御と検出が可能であることを初めて示しており、将来のスピントロニクス応用への可能性を示した。フォノニック結晶におけるトポロジカル端状態の観測は、弾性波の導波路への応用研究へ展開することが期待できる。
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