研究課題/領域番号 |
21H02135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
賈 慧娟 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (60456324)
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研究分担者 |
白木 伸明 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (70448520)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 食品因子 / 体質リライト / ヒトiPS細胞 / 炎症性腸疾患 / メチル化状態 / mRNA発現 / 腸管上皮細胞 / 短鎖脂肪酸 / 食品成分 / 疾患リスク低減 / エピジェネティックな制御 / iPS細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、実験動物およびヒトiPS細胞分化系を組み合わせて、食品因子による発達段階における体質リライトの制御機構の解明を目的とした。先行研究により見出した、炎症性腸疾患(IBD)モデルマウスの胎児期に体質リライトにより生じるポジティブなメチル化制御について、網羅的な解析方法を用いて出生直後から疾患発症初期に解析し、また健常人およびIBD遺伝素因を有するヒト由来iPS細胞の腸管上皮細胞オルガノイド分化制御評価系により体質リライトの詳細機構解明および有効成分探索を行う。本研究で構築した解析システムを活用し、食による体質リライトおよび疾患リスク低減の疾患予防モデルケースを多くの人々に提示したい。
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研究成果の概要 |
これまでに我々が炎症性腸疾患(IBD)モデルの妊娠マウスを用いて、食品成分摂取により子の胎児期や乳児期といった体質が形成される発達初期に疾患予防型の遺伝子発現様式を見出した。本研究では、実験動物により出生直後から疾患発症初期における遺伝子刻印変容の解析、またヒト由来iPS細胞の腸管上皮細胞オルガノイド分化制御評価系により体質リライト(遺伝刻印を解除する)の詳細時期および有効成分の探索を行った。本研究で構築した解析システムを活用し、IBDを制御できる新規な体質リライト因子の探索を行い、食による体質リライトおよび疾患リスク低減の疾患予防モデルケースを多くの人々に提示したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では潜在的な疾患発症素因を有する人や疾患を発症している人に対して、その負の影響が次世代出生後の栄養環境によって改善されるのではなく、発達初期における適切な栄養により体質リライトの疾患予防戦略であり、多くの栄養分野の研究者および次世代の健康に関心する方に有用な情報を発信できる。近い将来に個々個人の細胞から樹立されたiPS細胞を活用することで、個人に適した予防および疾患治療に有効性の高い食品成分を摂取する事が可能になり、オーダーメイド食品によるプレシジョン栄養の実現にも近づくはずである。
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