研究課題/領域番号 |
21H02149
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
大池 秀明 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 上級研究員 (30455307)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 時間栄養学 / 難聴予防 / マウス / 食品 / 体内時計 / 加齢性難聴 / 神経老化 / 難聴 / マウスモデル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、栄養学に体内時計の概念を導入した“時間栄養学”は、既存の栄養学に再発展をもたらしている。ここでは、神経・感覚系疾患(主に難聴)をモデルとして、神経システムの脆弱性の日内変動を明らかとし、時間栄養学による予防アプローチの概念を構築する。神経細胞は再生力が弱く、生涯にわたって死なせないための予防が重要となる。日常的に摂取可能な食品から、長期的に神経細胞死を予防するための、新しいアプローチ法が構築されることが期待される。
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研究成果の概要 |
近年、栄養学に体内時計の概念を導入した“時間栄養学”は、既存の栄養学に再発展をもたらしている。ここでは、神経・感覚系疾患(主に難聴)をモデルとして、聴覚機能や音響ストレスによるダメージには、時刻依存性が存在することを示した。また、高脂肪食による難聴抑制モデルにおいては、高脂肪の朝摂取も夕摂取も同等に難聴予防効果を示し、時刻依存性は認められなかったが、夕摂取では肥満が誘導されるのに対し、朝摂取では肥満にはならないことから、全身の健康を考えた場合は、朝摂取が効果的であることが示された。また、Nアセチルシステインについては、朝に摂取することで、効果的に難聴を抑制できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は、食による疾病予防を実現するため、世界に先駆けて機能性食品制度を構築した。また、世界一と言われる超高齢社会に突入しており、治療のみではなく、予防による加齢性疾患の縮小化が持続可能な健康長寿社会の実現に必要である。本課題では、長期的な予防が必要な加齢性神経疾患(とくに難聴)に注目し、時間栄養学の観点から、あらたな予防法の基礎理論を構築することを試みた。「何を」食べるかのみではなく、「いつ」食べるかによって、予防効果や健康効果が異なることを示した。
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