研究課題/領域番号 |
21H02303
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
遠藤 明 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (70450278)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2021年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 積雪寒冷地 / 樹園地 / 窒素循環 / 土壌管理 / 土壌水質分析 / 低負荷土壌管理技術 / 局地的豪雨 / 融雪 / リンゴ園 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①消雪が約1ヶ月早まることによる発芽時期・樹体の養分吸収開始時期の早期化および②局地的集中豪雨の多発といった、地球温暖化の進行により容易に起こり得る、①と②の2つの事象が積雪寒冷地のリンゴ園地の物質循環に対してどのような影響を及ぼすのかを解明する。そして、積雪寒冷地における近未来のリンゴ栽培において、生産面と環境面の双方の観点から推奨できる土壌管理技術は如何にあるべきなのか?という学術的「問い」に対して、農地環境工学の視点から最適解を総合的に導くことで、当該専門分野の学術研究を飛躍的に発展させるとともに、本研究成果をリンゴ生産環境の改善・技術分野に還元することを目標に実施している。
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研究成果の概要 |
本研究は、近未来の積雪寒冷地でのリンゴ生産において「生産面と環境面の双方の観点から推奨できる土壌管理技術は如何にあるべきか?」という学術的な「問い」に対して、農地環境工学の視点から総合的に最適解を導出することを目的に、積雪寒冷地の青森県内の各土壌統群のリンゴ園地を対象に、施肥試験区と無施肥試験区の土壌環境を把握することで、特に、近年の気候変動に起因する極端な気象条件に応じて、最適な施肥時期を判断する基準を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、リンゴの生育期間・休眠期間を問わず通年で園地土壌水の採取・成分分析を行うことで、積雪寒冷地のリンゴ園地の環境に与える複雑なインパクトを解明した点において学術的に意義深いと考えられる。また、近年の気候変動に起因し、今後生起し得る極端な気象条件を勘案した、リンゴの生産面と環境面の双方の観点から推奨できる施肥体系を再構築する判断材料・指標を提供できたことから、本研究成果の社会的な意義は大きいと考えらえれる。
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