研究課題
基盤研究(B)
転写と共役したDNA修復機構 (transcription coupled repair: TCR)は、転写が活発に行われている領域に生じたDNA損傷を効率良く修復するシステムであり、生体の恒常性維持に重要なメカニズムである。本研究では、DNA損傷箇所で停止したRNA合成酵素がユビキチン化修飾を受けてTCRを開始・制御する分子機構の詳細解明に取り組むとともに、TCRの破綻により発症するヒト疾患の病態を明らかにすることを目指す。
遺伝情報の本体であるゲノムDNAは常に内外からの刺激により損傷を生じている。転写と共役したDNA修復機構 (transcription coupled repair: TCR)は、転写が活発に行われている領域に生じたDNA損傷を効率良く修復するシステムであり、生体の恒常性維持に重要なメカニズムである。本研究では、TCRの分子メカニズムの究明およびTCRの破綻により発症するヒト疾患の病態解明に取り組んだ。その結果、いくつかの新たな知見を得ることができた。
TCRの破綻は、早期老化や進行性の神経変性、好発がん、発育・発達異常などを示す様々な遺伝性疾患の原因となることが知られており、TCRの分子メカニズム解明と各種病態との関係を明らかにすることは、遺伝性疾患のみならず、一般的な老化やがんなどの治療薬/緩和薬/予防薬の開発に役立つだけでなく、新たな診断法の構築やバイオマーカーの探索など、広範囲の医療分野に貢献してゆくと期待される。
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すべて 国際共同研究 (8件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 7件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 6件、 招待講演 13件) 備考 (2件)
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