研究課題/領域番号 |
21H02494
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
藤森 俊彦 基礎生物学研究所, 初期発生研究部門, 教授 (80301274)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2022年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | Implantation / Axis / Uterus / mouse / 着床 / 胚軸 / マウス / 上皮細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
マウス胚が着床する際に子宮内膜上皮に顕著な形態変化がおき胚周辺部とそれ以外で形態の違いが明確になること、胚周辺部では上皮の形態変化に同調して胚の向きも決まることを見いだしている。子宮内で着床する胚の向きの決定に子宮内膜上皮が形態を大きく変化させることが重要であると考えた。そこで、本研究では、胚の周辺領域で特異的に起きる胚軸の配置に関わる子宮内膜上皮の形態変化がどのように実現されるか解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
哺乳類の母親の組織と胚の組織からなる胎盤は、子宮につながる血管の存在する子宮間膜側(M側)に形成され、栄養交換が効率良く進むように配置される。マウスでは、受精後4.5日目には胚が子宮に着床し、将来胎盤が形成される位置に合うように胚の向きは決まる。3次元再構築画像や透明化した組織の画像を用いて着床時の胚と子宮との関係を組織学的に詳細に観察し、受精後4.0日目から4.5日目にかけての12時間に胚、子宮のいずれに関しても大きく形態が変化し、子宮内腔の閉鎖、胚の伸長、着床室の形成により胚軸が子宮軸に一致して着床が成立することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトを含む哺乳類の大きな特徴の一つは、その発生が母親の子宮の中で進むことにある。卵管で受精し胚盤胞まで進んだ胚は子宮に着床する。メスの子宮の中でおきるこの重要なイベントについては、アクセスが困難であることから未解明のことが多い。そこで、比較的容易に子宮内への胚を解析することができるマウスを用いて、着床の詳細な解析を行った。特に子宮につながる血管と胚の間に着床後の胚の発生を支える胎盤が形成されるが、その位置関係がどのように決められるかについて理解が大きく進んだ。
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