研究課題/領域番号 |
21H02529
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
粂 和彦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (30251218)
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研究分担者 |
冨田 淳 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 准教授 (40432231)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 睡眠 / 概日リズム / ショウジョウバエ / ドーパミン / 睡眠覚醒 / 分子遺伝学 / 概日周期生物時計 / 覚醒 / 概日周期 / 神経回路 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠は人間だけでなく昆虫を含む広い範囲の動物で見られ、ショウジョウバエを用いた研究で、睡眠を制御する遺伝子や脳の仕組みが解明されてきました。この研究は、その研究を20年以上続け世界をリードしてきたグループによるもので、睡眠覚醒を制御する脳の中の回路の詳細を解析し、摂食・加齢・寿命・記憶・闘争・交尾など、他の生理現象と睡眠の関連、さらに最近、注目されている睡眠とタンパク質リン酸化の関係などについて調べます。そして、種を超えた睡眠の新しい側面を解明することを目的とします。
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研究成果の概要 |
本研究は、種を超えて進化的に保存されている睡眠という生命現象の制御機構と生理的意義の解明を目指して、研究代表者が世界をリードしてきたショウジョウバエをモデル生物とする睡眠研究を発展させた。その結果、(1) 覚醒制御を行う新規のドーパミン神経回路の発見、(2) Sik3遺伝子の機能解析の結果、時計神経細胞による新規の睡眠制御機構の発見、(3)覚醒と睡眠の恒常性の関係に焦点をあてた研究により、新規の睡眠関連遺伝子の発見・D体のアミノ酸の機能解析・インスリンシグナルと睡眠の関係の解明など、睡眠制御の新規側面の解明につながり、8報の原著論文として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠は、身近な現象だが現在も謎が多い。特に1日あたり一定量の睡眠が必要になる仕組みは、以前は脳内に貯留する睡眠物質によると説明されていたが、現在では従来想定された睡眠物質は否定され、その代わりの仕組みは、ほとんど分かっていない。そこで、本研究では、遺伝子の機能を簡単に調べることができるショウジョウバエを用いて、睡眠の制御機構を解明する研究を行った。睡眠の制御機構の解明は、基礎科学的には意識の機構の解明につながり、臨床医学的には、睡眠障害の治療法の開発などにつながることが期待できる。
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