研究課題/領域番号 |
21H02724
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高島 英造 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (50366762)
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研究分担者 |
カレトン リチャード 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (10503782)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | マラリア / 免疫回避 / 獲得免疫 / マラリア重症化 / コムギ無細胞系 / タンパク質相互作用 / インタラクトーム / 宿主・病原体相互作用 / 重症マラリア / タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
マラリア原虫はヒトの赤血球に感染を繰り返すことによって、ヒトに発熱・貧血・昏睡などを引き起こす。原虫感染赤血球表面には原虫タンパク質が表出され、マラリアの重症化に重要である。我々はその中でも特に重要なRifin分子4種類を同定することに成功した。本研究はこれら重要Rifin分子が相互作用するヒトタンパク質を明らかにすることによって、マラリアの重症化メカニズムの一端を明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
マラリア感染赤血球表面抗原が相互作用する宿主タンパク質を、コムギ無細胞系を用いて合成した宿主タンパク質ライブラリーから網羅的に探索した結果、TLRと相互作用するヒトタンパク質との結合を見出した。当該ヒトタンパク質はゲノム中に8種類のパラログを有していたため、8種類全部のタンパク質をh-RIP1~8と名付けた。コムギ無細胞系で8種類のh-RIPタンパク質を合成し、SPRのシングルキネティクスアッセイを用いてマラリア感染赤血球表面抗原との結合様式を生化学的に解析した。その結果それぞれのh-RIPは固有の親和性(KD = 1 × 10-7 M 程度)で相互作用を行うことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯熱マラリア原虫は様々な原虫タンパク質を感染赤血球の表面に表出することで血管内皮細胞の表面に結合したり、免疫細胞と相互作用するなどして宿主の様々なレベルの免疫機構から逃れることが知られている。本研究ではそのような感染赤血球表面の原虫タンパク質が相互作用する自然免疫に関わる分子を新たに同定した。マラリア原虫が宿主免疫から逃れる機構の一端を明らかにすることができた。
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