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腸管感染型ボツリヌス症を制御する腸内因子のin vivoを中心とした解析

研究課題

研究課題/領域番号 21H02729
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

藤永 由佳子  金沢大学, 医学系, 教授 (60252954)

研究分担者 松村 拓大  金沢大学, 医学系, 准教授 (00456930)
小林 伸英  金沢大学, 医学系, 助教 (30712799)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワードボツリヌス菌 / Clostridium botulinum / 腸内細菌 / ボツリヌス症 / 芽胞 / 感染実験 / 感染防御 / 感染毒素型
研究開始時の研究の概要

ボツリヌス菌の腸管感染により引き起こされる腸管ボツリヌス症は、生後およそ3週~1歳未 満程度の乳児が罹患することが多く、乳児期に起こる場合は乳児ボツリヌス症と呼ばれる。本菌芽胞はハチミツなどにしばしば存在するが、乳児期を過ぎた健常人が芽胞を経口摂取しても本菌が腸内で増殖することはほとんどない。この1歳以降の本菌に対する感染耐性には、腸内細菌叢が重要であることが知られているが、耐性に関与する腸内細菌 (群)および分子機構は不明である。また生後3週以前の感染耐性についてもその機構は不明である。そこで本研究では、これらの感染耐性が宿主および腸内細菌叢のどのような機構によるのかについて解析する。

研究成果の概要

本研究では、種々の細菌叢移植マウスおよび抗菌薬投与マウスを用いたボツリヌス菌感染感受性の比較解析の結果から、感染耐性の細菌叢に共通して存在する特定の腸内細菌群を同定した。成人糞便から抽出した当該細菌群を移植したマウスは感染耐性を示したことから、当該細菌群による感染防御効果が確認された。さらに、当該細菌群のうち、単一で強固な防御効果が得られる細菌株を同定した。本研究成果は乳児ボツリヌス症発症機構の理解を大きく広げるものである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳児ボツリヌス症は、日本においては年間数例と比較的稀な疾患ではあるが、罹患した場合は、治療法が存在しない。本疾患の罹患リスクを下げるために、一歳未満の乳児には、ボツリヌス菌芽胞を含んでいる可能性が高いことで知られている蜂蜜の摂取を控えるといった予防法が採られているのみである。本感染症を抑制する腸内細菌が同定できれば、これまでに実現できなかった本疾患の根本的な予防法や治療法を確立するための鍵となる基礎的知見が得られる。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-06-04  

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