研究課題
基盤研究(B)
ウイルス粒子や、環境中に潜むPM2.5よりもさらに小さな超微粒子等の、ナノ粒子による健康被害が社会問題となっている。治療法開発のためにも、それらに曝露された細胞の応答、特に細胞取り込み機構の解明が待たれている。申請者はこれまで、実験室株ウイルスを用いてその宿主細胞取り込み機構を解明してきた。一方、臨床株では実験室株と異なりサイズや形状が均一ではない。また、大気中の超微粒子のサイズや形状も多様である。したがって粒子の個性と細胞応答の関係を解明すれば、細胞がウイルスや超微粒子等を取り込む機構の理解が進むと期待される。本研究では、ナノ粒子の個性により、細胞応答スペクトルがいかに変化するかを探求する。