研究課題
基盤研究(B)
関節リウマチは、成人人口の0.5-1%が罹患し、主に30-50歳代の働き盛りの女性に多く見られる。関節リウマチには、特徴的な自己抗体が見つかっており、この自己抗体が関節リウマチの原因と考えられている。しかしながら、自己抗体と関節リウマチ発症の因果関係は未だ不明である。本研究は、この自己抗体と関節リウマチ発症の因果関係を明らかにすることを目的とする。この成果により、明らかにした機序に基づいた新しい治療法、予防法の開発に繋がることが期待される。
関節リウマチ(RA)患者で特異的に誘導される自己抗体であるACPAの可変領域には、N-結合型糖鎖が付加しているが、N-結合型糖鎖がRAの病態に直接関与するかは明らかにされていない。本研究を通じて、N-結合型糖鎖の新しい役割として、単球から破骨細胞への分化を促進することでRAの病態に関わっている新しい機序を示した。今後この機序に基づいた新たな作用点を持つ抗リウマチ薬の開発研究に波及することが見込まれる。
ACPA-IgG可変領域のN-結合型糖鎖の新しい意義として、リウマチ学における新たな研究領域の形成に繋がることが期待される。さらに、RAの病因とAPCAによる病態メカニズムの関係を研究する上で重要な結果の一つになり、関連する基礎・臨床医学の発展に寄与することが期待される。また、 ACPAにより破骨細胞への分化を促進するシグナル伝達を対象としたRAの新たな予防や診断、治療の研究への発展に繋がることが期待される。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 3件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (26件)
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