研究課題/領域番号 |
21H02971
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
加藤 龍一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 准教授 (50240833)
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研究分担者 |
小澤 龍彦 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (10432105)
宮下 尚之 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (20452162)
正木 秀幸 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (90247982)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | フラビウイルス / 中和抗体 / X線結晶構造解析 / MDシミュレーション / モノクローナル抗体 / 中和活性 |
研究開始時の研究の概要 |
X線結晶構造解析、分子動力学(MD)シミュレーション、レポーターウイルス粒子(RVPs)を用いた中和活性測定、などを駆使し、ウエストナイルウイルス (WNV), 日本脳炎ウイルス (JEV), 黄熱ウイルス (YFV), デングウイルス (DENV) の各Eタンパク質と結合する抗体の開発と構造機能解析を行う。
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研究成果の概要 |
我々が決定した、ウエストナイルウイルス(WNV)のエンベロープタンパク質(Eタンパク質)とモノクローナル抗体WN_83との複合体のX線結晶構造に基づき、フラビウイルス科に属する日本脳炎ウイルス(JEV)、黄熱病ウイルス、ジガ熱ウイルスの各Eタンパク質とWN_83との複合体の結晶構造解析に取り組み、大量発現および精製法の確立、複合体の確認、結晶化等を行った。また、WN_83とWNVのEタンパク質ドメイン3の複合体構造をモデルに、WN_83とWNVおよびJEVのEタンパク質全長の複合体のモデルシュミレーションを行い、その相互作用の分子機構について考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
WN_83と各種フラビウイルスのEタンパク質との複合体の結晶構造解析は完了しなかったが、それぞれのタンパク質の大量発現および精製系を構築することができたことは、今後の当分野の発展に寄与すると思われる。WN_83とWNVおよびJEVのEタンパク質全体構造についてモデルシュミレーションを行い、その相互作用の違いを見出した。さらに、抗体分子結合によるウイルス粒子全体構造のシミュレーションについての先進的な研究を開始した。これらの知見は、今後の当分野の発展に寄与すると共に、ウイルスという巨大分子を対象とするシミュレーションという新分野の今後の発展が期待される。
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