研究課題/領域番号 |
21H03094
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
園田 康平 九州大学, 医学研究院, 教授 (10294943)
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研究分担者 |
石川 桂二郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (00795304)
武田 篤信 九州大学, 医学研究院, 准教授 (40560313)
村上 祐介 九州大学, 大学病院, 講師 (50634995)
有馬 充 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (60772845)
中島 欽一 九州大学, 医学研究院, 教授 (80302892)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 網膜 / 視細胞 / 再生医療 / 低分子化合物 / 急性期治療 / 自然炎症 / 網膜前駆細胞 / 網膜再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
眼科領域での再生医療は目覚ましく発展し、ES細胞やiPS細胞を用いて網膜細胞を再構成できるようになった。一方、幹細胞由来細胞を補充する再生医療には倫理的・経済的ハードルがあり、機能再生まで道のりは長い。申請者は「視機能喪失前に、原疾患治療と同時に行う再生医療」を別立てで考えてきた。炎症状態でグリア細胞が神経前駆細胞へ「リプログラミング」されることから、先行研究でそのプロセスを促進する候補遺伝子スクリーニングを行った。本研究ではその中から必須遺伝子を決定し、治療に耐える低分子化合物カクテルを決定する。
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研究実績の概要 |
近年眼科領域での再生医療は目覚ましい発展を遂げ、ES細胞やiPS細胞を用いて立体網膜や神経節細胞を再構成できるようになった。困難とされてきた視覚関連神 経再生が「先の見える目標」となり、失明患者の福音になると思われる。本研究の目的は、眼組織が決定的なダメージを受ける前に眼局所において内在性幹細胞を賦活化し、原疾患治療と同 時に細胞レベルの再生を行う「自然再生治療」に道を拓くことである。 これまで後眼部疾患の「自然再生医療」の可能性を探るために、「網膜剥離モデル」「実験的ぶ どう膜炎モデル」「視神経挫滅モデル」の3つのマウス疾患モデ ルを使用した。我々の予備実験でこれらの疾患モデルにおいても、in vivoでex vivo同様の自己増殖能を獲得した前駆細胞が確認されたため、疾患モデルで前駆 細胞を高い精度で抽出し、抽出物プロテオーム解析と次世代シーケンサーを用いたRNAシーケンスを行い、網膜神経幹細胞誘導・増殖因子の候補となるタンパク・ 遺伝子を同定した。視神経挫滅モデルが安定して誘導できなかったが、他の二つのモデルで候補タンパク・遺伝子を40個程度まで絞り込むことに成功した。そし て魚類を使用してこれらの候補遺伝子の生体内での解析を行い、候補遺伝子を3つに絞り込んだ。この遺伝子産物タンパクを抑制する低分子化合物を選定し、その カクテルをin vivoモデルに導入した。 in vivoモデルとして色素変性マウスとNMDUによる神経変性マウスを用いた。いずれのモデルでも4つの遺伝子を抑制する低分子化合物を硝子体腔に注入すること で、ミュラー細胞が定常的にロドプシンを発現することを確認した。さらにこのロドプシン陽性細胞がシナプスを形成し、視機能向上することを確認した。 知財化は九州大学知財部と協議しながら、現在適切な共同研究先企業を探索し、共同出願する準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
in vivoモデルで4つの遺伝子を抑制する低分子化合物を硝子体腔に注入すること で、ミュラー細胞が定常的にロドプシンを発現することを確認した。さらにこのロドプシン陽性細胞がシナプスを形成し、視機能向上することを確認した。 知財化は九州大学知財部と協議しながら、現在適切な共同研究先企業を探索し、共同出願する準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
知財化は九州大学知財部と協議しながら、現在適切な共同研究先企業を探索し、共同出願する準備中である。
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