研究課題/領域番号 |
21H03204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
玉置 淳子 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (90326356)
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研究分担者 |
梶田 悦子 中京学院大学, 看護学部, 教授 (50135373)
上西 一弘 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (40232764)
高嶋 直敬 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80435883)
甲田 勝康 関西医科大学, 医学部, 教授 (60273182)
秦 明子 徳島大学, 病院, 特任助教 (20570948)
立木 隆広 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (10734650)
神谷 訓康 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (90780073)
久藤 麻子 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (10289605)
小原 久未子 関西医科大学, 医学部, 講師 (60778455)
津田 晃司 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20883507)
大道 智恵 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (30907944)
永井 雅人 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (60707199)
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
由良 晶子 近畿大学, 医学部, 講師 (80142595)
北川 淳 北里大学, 一般教育部, 教授 (80260529)
上坂 真弓 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (40734108)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | 骨脆弱性 / 体組成 / 動脈硬化 / 臓器連関 / コホート研究 |
研究開始時の研究の概要 |
地域在住女性を対象としたJPOSコホート研究では、15年次追跡以降、骨密度、体組成、動脈硬化指標、インスリン抵抗性、循環器疾患リスク因子等の要因を幅広く把握している。これに25年次追跡調査を実施し、動脈硬化、脳心血管疾患、骨折、要介護化等を把握することで、骨-多臓器連関を視野に入れ、骨脆弱性及び体組成の動脈硬化進展に対する影響を評価する。さらに、これらの要因を用いて脳心血管疾患リスクをモデル化し、骨脆弱性と低筋量高体脂肪の改善が動脈硬化とインスリン抵抗性の抑制を介して脳心血管疾患リスクを減少させ、健康寿命の延伸に繋がることを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本課題では骨脆弱性及び体組成と動脈硬化進展との関連を前向きに検討した。その結果、追跡開始時の年齢や動脈硬化の度合い、体幹の脂肪量、骨密度値の影響を排除しても、両椀両脚の筋肉量を表す指標である四肢骨格筋指数の値が大きい程、向こう約11年間の動脈硬化進展の発生リスクは低下する傾向にあった。また、追跡開始時の年齢、動脈硬化の度合い、体幹脂肪量の影響を排除しても、四肢骨格筋指数低値及び骨脆弱性(骨粗鬆症かつ低外力による骨折既往)を有すると、追跡時の動脈硬化の度合いの度合いは高くなる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性では、若年期から筋量は減少し骨量は閉経期以降急速に低下する。動脈硬化の性差は、閉経期以降縮まり、65 歳以上で循環器疾患患者の4 割を女性が占める。このように、女性では筋量の減少と骨脆弱性は動脈硬化の進展に先んじて現れる。また、女性で介護が必要となった主な原因の約1割を脳卒中が占めている。本課題で、筋量低下及び骨脆弱性は動脈硬化の度合いを高めることが示され、筋量を保持し、骨量低下と骨脆弱性骨折を予防することは、健康寿命延伸に繋がる可能性が示されたと考える。
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