研究課題/領域番号 |
21H03401
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60030:統計科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大庭 幸治 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (30422926)
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研究分担者 |
川原 拓也 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10792450)
坂巻 顕太郎 順天堂大学, 健康データサイエンス学部, 准教授 (30644819)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | メタアナリシス / リスク・ベネフィット評価 / 個別化医療 / 臨床試験 / 因果推論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、過去に実施された臨床試験の個人データ(Individual Patient Data: IPD)メタアナリシスの枠組みで、リスク・ベネフィットに関連する複数のアウトカムに対して臨床的意義やエビデンスを利用する患者の選好を反映させた順位付け(Prioritized Outcomes: PO) に基づいた再評価を行うことにより、個別の患者の価値に基づいた治療選択を可能にする新しいエビデンスの利用方法を提案する。これまでの集団のデータに基づいて決められてきた治療方法の評価から、個人の価値観に基づいて治療の優先順位を再検討できるようなShared Decision Makingの実践を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、臨床試験におけるリスク・ベネフィット評価の方法として提案されたGeneralized Pairwise Comparison (GPC)を用い、個々の患者の価値を反映した治療選択を可能にする新しいエビデンス利用方法を提案することを目的とした。文献レビューや理論的考察に基づいてGPCの性能を評価し、進行・再発胃がんを対象とした国際共同IPDメタアナリシスであるGASTRIC研究のデータを用いてS-1と5FUの比較に関する実データ解析を行った。S-1が5FUよりも優れた治療法であることが示され、GPCに基づくリスク・ベネフィット評価の有用性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ランダム化比較試験に対する既存の個人データがデータベース化されることにより、GPCを用いたエビデンスの再評価を行うことによって、エビデンスを利用する患者の優先順位や選考を反映させた評価が可能となることを示した。これにより、利用者の観点に立った新しいエビデンスの利用方法を示すことにつながった。
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