研究課題/領域番号 |
21H03757
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山本 早里 筑波大学, 芸術系, 教授 (90300029)
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研究分担者 |
伊藤 誠 筑波大学, システム情報系, 教授 (00282343)
矢野 博明 筑波大学, システム情報系, 教授 (80312825)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 道路環境デザイン / 舗装 / 振動 / 歩車共存 / リスクマネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
シェアード・スペースはEU各国での取り入れられている都市交通政策の一つであり、歩車共存空間のことを指す。日本では昨今注目を浴びるようになってきたが、本格導入にはまだ踏み出せていない。 本研究は、我々の今までの研究をさらに進め、日本におけるシェアード・スペースの本格実施に向けた具体的な道路環境デザインの資料を提供することを目的とする。このため、道路環境をデザイン要素に分解し、各要素における最適解を現地調査・VR実験を通じて探る。数種の空間を用い、車両、歩行者双方の立場から検討する。得られた各要素を統合した結果のリスクを検証し、総合的な道路環境デザインの資料として提案する。
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研究成果の概要 |
シェアード・スペースの国内実施を目標に、国内外の現地調査やリスク評価実験、動揺付きドライビングシミュレータを用いた実験などを行い、道路の舗装デザイン、振動、速度が運転者に及ぼす影響を明らかにした。その結果、歩道と車道の区別がなく斜め線の模様が施されたデザインは、従来の歩車分離の舗装よりも有意に「緊張する」「速すぎる」などと評価され、この模様に振動が加わると低速では「不快」ではないが、高速では「不快」になることが示された。このため、模様があり振動がある環境下では自然に低速になる可能性が推測された。この実験他の結果等を、日本版シェアード・スペースに適した道路環境デザインの要件とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって、シェアード・スペースにおいて視覚的な刺激に加え振動も含めると車両運転者のスピード感が増すことが示された。結果としてこのような舗装を施すことによって自然と車両速度が減じられることを予測することができた。ラストワンマイルの空間における車両速度を減じるための手法を提案できたことは学術的・社会的意義が大きい。さらに舗装のパターンの幅や凹凸についても実験を通して具体的に提案できた点は意義が大きいと考えられる。
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