研究課題/領域番号 |
21H03799
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
陣崎 雅弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80216259)
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研究分担者 |
秋田 大宇 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10383697)
橋本 正弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (20528393)
山田 稔 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (60365434)
山田 祥岳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60383791)
稲本 陽子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (70612547)
秋田 恵一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80231819)
大竹 義人 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (80349563)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | 立位 / 嚥下機能 / 排尿機能 / 運動機能 / CT / 嚥下 / 排尿 / 歩行 / 前立腺肥大 / 筋肉量 / 変形性膝関節症 / 重力 / 姿勢 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでのCTは患者さんが仰向けに寝た臥位の静止撮影で、器質的疾患の定量・定性評価を担ってきた。それにより、生命予後の改善に貢献してきたが、動態である機能の定量・定性評価はほとんどできていなかった。現在は、超高齢化社会であり、生命予後と同時に健康長寿であることもとても重要である。 我々は、立位や座位での4次元画像が可能なCT(立位/座位CT)を開発した。これを用いて、健康長寿に必須である嚥下機能・排尿機能・歩行機能を健常人および患者さんにおいて3次元・4次元的に解明し、機能障害の機序と重症度分類、機能改善の指標になる所見を明らかにしていきたい。
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研究成果の概要 |
健康長寿の時代において機能性疾患の早期発見、病態解明の推進を目指して、嚥下、排尿、運動の3つの機能を評価可能にする研究を行った。嚥下機能は、座位で撮影できる専用椅子を作成し、撮影法を確立することができた。排尿機能も撮影プロトコールを確立でき、正常の排尿の機序を明らかにした。また、排尿障害は、前立腺肥大症、膀胱頸部硬化症、神経因性膀胱の3つのパターンに分類できることがわかり、治療方針を立てるのに有用である。運動機能は、姿勢(腰椎の前彎、体幹の前後傾、脊椎の側弯)を客観的に評価するソフトを作成した。また、筋肉量を5%の誤差で計測できるソフトも作成し、フレイルの予測に有用と思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで嚥下、排尿、姿勢や筋肉量などの運動機能は、画像では評価ができなかった。これらの撮影法が確立できたことは、今後これらの機能を定量化していける道を切り開いたという意味で非常に意義が高いと考える。また、排尿においては、治療方針の決定を左右する病態をこの手法で明らかにできることを明らかにでき、患者への有用性を明確にできた。 また、立位CTが新たに4台の導入が決まっていることも、社会的に有用性を認知され始めたことを意味していると考える。
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