研究課題/領域番号 |
21H03810
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
淺田 騰 岡山大学, 大学病院, 研究准教授 (70803055)
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研究分担者 |
檜山 武史 鳥取大学, 医学部, 教授 (90360338)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 急性白血病 / 末梢神経シグナル / 骨髄微小環境 / 白血病 / 神経操作 / 生体イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
自律神経系をはじめとした神経系は、我々の生体内で各種臓器の機能を調節するなど重要な働きを持っています。難治性血液がんの代表である白血病は様々な治療法が開発されてきていますが、未だ十分ではなく、なぜ治りにくいのか、どのようなメカニズムで再発するのかなど完全には明らかにされていません。白血病と自律神経の関連は研究が進んでおり、徐々にその役割がわかりつつあります。本研究では、生体内イメージング技術と神経活動を局所的に制御する方法を用いて、白血病の病態における神経系の役割を動物をつかった研究にて解明し、新たな白血病治療開発の糸口を見つけることを目標にしています。
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研究成果の概要 |
骨髄内の血管、血管周囲間質細胞を可視化できる遺伝子改変マウスに蛍光蛋白(GFP)を発現する白血病細胞を注射することにより、白血病と骨髄微小環境を可視化できるマウス白血病モデルを作製し、骨髄中の末梢神経線維や血管、間質細胞などの骨髄微小環境を、共焦点顕微鏡を用いたイメージング解析で解析し、白血病による骨髄内の末梢神経活動および微小環境の変化を明らかにした。また、骨髄間質細胞に高発現する神経伝達物質受容体の存在を特定し、白血病での役割を解析している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、急性白血病による骨髄内の末梢神経シグナル、ならびに、血管の周囲に存在しすべての造血細胞の元となる造血幹細胞を支持する骨髄ニッチ細胞の変容が明らかとなり、白血病がこれらの細胞群に与える影響の理解が進んだ。また、本研究結果は、難治性血液腫瘍である急性白血病の新たな治療法開発のための糸口となる可能性がある。
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