研究課題/領域番号 |
21H03812
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
六車 恵子 関西医科大学, 医学部, 教授 (30209978)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2023年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2022年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | オルガノイド / 小脳 / 自己組織化 / プルキンエ細胞 / 多能性幹細胞 / 三次元培養 / タイムラプスイメージング / 神経分化 / アセンブロイド / ES細胞・iPS細胞 / 神経回路 / 脳オルガノイド / 自己組織能 |
研究開始時の研究の概要 |
脳オルガノイドは、iPS細胞など多能性幹細胞が自己組織的に3次元構造化した多細胞塊であり、発生や進化などの学術研究、再生医療や病態研究などの応用研究に広く活用されている。しかしながら小脳オルガノイドの3次元構造は、いまだ胚子期の組織構築に留まり、小脳皮質形成の複雑な発生過程を十分に再現するには至らない。本課題では「多能性幹細胞の自己組織化能の誘導と細胞のアセンブルにより高度な小脳オルガノイドモデルを創出し、脳科学における新たなヒト脳研究分野を創出すること」を目的とする。ヒト脳研究に資する新たなモデルとして開発し、神経回路形成、組織破綻、機能不全とその修復機構の解明に寄与することを目指す。
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研究成果の概要 |
脳オルガノイドは多能性幹細胞が自己組織的に三次元構造化した多細胞集団であり、発生過程を模倣した脳組織モデルとして発生・進化など学術研究や、再生医療や病態研究など応用研究に広く活用されている。大脳オルガノイドでは発生で見られる一連の素過程が再現されうるのに対し、小脳オルガノイドにおいては未だ組織構造の形成・成熟が不十分であり、既報の培養技術では胚子期後期相当の組織構築の再現にとどまる。本課題では、多能性幹細胞の自己組織化能の誘導・促進と細胞のアセンブルを組合せ、より高度な小脳オルガノイドモデルを創出することを目的とし、ヒト小脳研究の新規モデルに寄与することを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳オルガノイドはiPS細胞など多能性幹細胞が自己組織的に三次元構造を形成した細胞の塊であり、ヒト脳の研究や再生医療・創薬研究のin vitroヒト脳モデルとして有用である。小脳は発生過程が複雑で、ヒト小脳の形成には未解明な部分が多く、あらたなヒト小脳モデルの開発が求められている。また、脊髄小脳変性症や多系統萎縮症など小脳の神経細胞が特異的に変性する疾患も多く、病態解明・創薬・治療法開発のためにもヒト小脳を再現したオルガノイドの分化誘導法の開発は極めて重要であり、本研究はこれら課題に寄与するものである。
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