研究課題/領域番号 |
21H04146
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3110:農芸化学、生産環境農学、森林圏科学、水圏応用科学、社会経済農学、農業工学、獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岡本 里穂 金沢大学, 附属病院, 診療放射線技師
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2021年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 磁気共鳴イメージング装置(MRI) / 超音波装置(US) / 食材品質管理 / 組成評価 / ブリ |
研究開始時の研究の概要 |
魚は人類にとって重要な食材であり欠かせない栄養源である.特にブリなどの高級魚は未解体で流通することが多く,解体前は中身の品質・組成が不明である.そこで本研究は,ブリの食材としての局所における品質及び栄養学的組成を,解体前に簡便に調べることのできる画像解析システム(品質・組成モニタリングシステム)の開発を目的とする.この研究の第一段階として,ブリを損傷させずに中身の情報が取得可能な磁気共鳴イメージング装置(MRI)を使用し,食材品質管理及び組成評価のための情報が取得可能か検討する.
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研究成果の概要 |
ブリを損傷させずに中身の情報が取得可能な磁気共鳴イメージング装置(MRI)を使用し,食材品質管理及び組成評価のための情報が取得可能か検討した.そして超音波装置(US)でも同様の解析を実施してMRIのデータと比較し,より汎用性の高い画像解析システムの構築を目指した.本研究によって,MRIを使用すると未解体のブリの脂肪含有率や筋膜密度など品質・組成評価のための情報を取得可能であり,USの測定結果の測定結果はMRIの結果と概ね一致することが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,未解体で流通することの多い高級魚の中身の品質・組成を,解体前に簡便に調べることのできる画像解析システム(品質・組成モニタリングシステム)を開発するための第一段階の検討であった.今回,MRI及びUSを使用することによって,ブリを損傷させずに組成評価のための情報を取得可能であることが明らかになった.この研究が進むことによって,熟練の経験による食材の品評に科学的根拠を付与し,高級食材を損傷させることなく誰でも確実に食材の品質を保証できるようになる.
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