研究課題/領域番号 |
21H04769
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
立花 誠 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (80303915)
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研究分担者 |
宮脇 慎吾 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (70756759)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
41,600千円 (直接経費: 32,000千円、間接経費: 9,600千円)
2023年度: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2022年度: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2021年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 性決定 / Sry / 性決定遺伝子 / ゲノム進化 / 相互作用因子 / 性決定因子 / タンパク質分解 |
研究開始時の研究の概要 |
性分化は有性生殖をおこなう生物に必須の生命現象である。ほ乳類では、性決定遺伝子Sryによって性的に未分化な生殖腺がオス化する。私たちは、マウスSryにこれまで未同定だった第2エキソンが存在しており、それが新規性決定因子SRY-Tをコードしていることを明らかにした。(宮脇と立花ら、Science 2020)。本研究では、SRY-Tの機能をさらに追及しつつ、Sry遺伝子の進化の謎も明らかにする。
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研究成果の概要 |
ほ乳類では、性決定遺伝子Sryが胎仔期の生殖腺で一過性に発現し、性的に未分化な生殖腺をオス化(精巣化)する。私たちは、マウスの性決定遺伝子Sryにはこれまで未同定だった第2エキソンが存在し、それが生体内で実際に機能している真の性決定因子SRY-Tをコードしていることを見出した。既知のSRY(SRY-S)から得られたこれまでの成果ではなく、真の性決定因子SRY-Tの作用機序を理解することで、ほ乳類性決定機構をリバイズする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ほ乳類の生殖腺オルガノイド構築の技術は、我が国が世界を先導している。本研究提案は、このような我が国の強みをより一層強化する可能性を秘めている。すなわち、これまでのSRY-Sによって構築されてきた性決定の分子機序を一新し、実際に生体内で働いている真の性決定因子SRY-Tの分子機序を明らかにすることは、オス化生殖腺(精巣)のオルガノイドの作製をより効率化するための礎を提供する。また、ヒトの性分化疾患の原因究明にもつながる。
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