研究課題/領域番号 |
21H04795
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝禎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (90372838)
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研究分担者 |
山下 泰信 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (10873408)
高田 悠里 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (20902357)
伊藤 幸裕 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (30636402)
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研究期間 (年度) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
42,120千円 (直接経費: 32,400千円、間接経費: 9,720千円)
2023年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2022年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2021年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
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キーワード | 標的誘導型合成 / 医薬品 / 阻害薬 / in situクリックケミストリー / 創薬 |
研究開始時の研究の概要 |
現在の創薬研究では、化合物ライブラリーのスクリーニングにより得られたリード化合物のアナログを広範に合成してそれらの活性を測定することにより構造の最適化を行う手法が主流となっている。しかし、この手法は、多大な時間と労力、費用を要することから、より効率的に医薬品候補化合物を創製する手法が望まれている。本研究では、標的タンパク質自身に阻害薬を合成させる手法である「標的誘導型合成」により、より簡便かつ迅速に、革新的医薬品候補化合物を創製する。
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研究実績の概要 |
本研究では、標的タンパク質自身に阻害薬を合成させる手法である「標的誘導型合成」により、より簡便かつ迅速に、医薬品候補化合物を見出すことを目的とする。具体的には、①標的酵素の触媒メカニズムに基づいた阻害薬の創製、②invitro in situクリックケミストリー、③in cell in situクリックケミストリー、を実行している。 ①標的酵素の触媒メカニズムに基づいた阻害薬の創製:酵素触媒反応を利用した標的誘導型合成では、基質を模倣した化合物が酵素活性中心で触媒反応を施され、補酵素との共有結合形成や標的酵素自身の修飾を導き、酵素を阻害する。本研究では、触媒反応に基づいたリシン脱メチル化酵素阻害薬を創製する。令和4年度は、前年度に得られたリシン脱メチル化酵素阻害薬の構造を基に、新規化合物を設計、合成し、酵素阻害活性評価を行った結果、さらに高活性な新規リシン脱メチル化酵素阻害薬を見出した。 ②in vitro in situクリックケミストリー:本研究では、金属含有酵素阻害薬創製のための標的誘導型合成を用いてリシン脱メチル化酵素阻害薬の探索を行っている。令和4年度は、前年度に合成したアジドフラグメントおよびアルキンフラグメントを用いて、in vitro in situクリックケミストリースクリーニングを行った結果、新規リシン脱メチル化酵素阻害薬を見出した。 ③in cell in situクリックケミストリー:本研究では、生体直交型かつ高収率で反応が進行するテトラジン-アルケン間の逆電子要請型Diels-Alder反応を利用して、in cell in situクリックケミストリーを行っている。令和4年度は、前年度に合成したテトラジンフラグメントおよびアルケンフラグメントを用いて、in cell in situクリックケミストリーのスクリーニングを行い、新規キメラ型阻害薬を見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りにスクリーニングを行い、阻害薬を得ることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
①標的酵素の触媒メカニズムに基づいた阻害薬の創製 酵素触媒反応を利用した標的誘導型合成では、基質を模倣した化合物が酵素活性中心で触媒反応を施され、補酵素との共有結合形成や標的酵素自身の修飾を導き、酵素を阻害する。本研究では、触媒反応に基づいたリシンメチル化酵素阻害薬を創製する。令和5年度は、前年度に得られた阻害薬を基にした設計、合成、酵素阻害活性評価、酵素阻害メカニズム解析を行うことで構造を最適化する。 ②in vitro in situクリックケミストリー 当研究室は、活性中心に在る金属イオンにより活性化されるアジド-アルキン環化付加反応を開発し、金属含有酵素を標的としたin situクリックケミストリーに本反応が適用可能であることを示した。本研究では、金属含有酵素阻害薬創製のための標的誘導型合成を用いてリシン脱メチル化酵素阻害薬の探索を行う。令和5年度は、前年度に得られた阻害薬の構造を基に、アジドフラグメントおよびアルキンフラグメントを設計、合成し、in vitro in situクリックケミストリースクリーニングを行うことで構造を最適化する。 ③in cell in situクリックケミストリー in situクリックケミストリーにおけるアジド-アルキン環化付加反応の収率は、極めて低いため、細胞活性評価によるスクリーニングは困難である。そこで、本研究では、生体直交型かつ高収率で反応が進行するテトラジン-アルケン間の逆電子要請型Diels-Alder反応を利用する。令和5年度は、前年度に得られた阻害薬の構造を基に、テトラジンフラグメントおよびアルケンフラグメントを設計、合成し、細胞ベースのスクリーニングを行うことで構造を最適化する。
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